YATAGALLAS
YATAGALLAS

© Copyright -2019 JAEGER DOCSON - All rights reserved.

ABOUT

Beyond Ages.

ニキシー管を用いた
高級インテリア・クロック
失われていくテクノロジーを
現代に呼び起こし、
世界で唯一の高級置き時計を作るという
哲学を具現化する。

STORY


a Encounter


YATAGALLASブランドを立ち上げたきっかけは、私自身が心地よく過ごしたいと思う場所に置く時計が欲しかったからです。
そのような時計を創るため、素材や部品を探しているうちに運命的な出来事がありました。それは1990年代には途絶えてしまったニキシー管の製造を、2011年にチェコで復活させた人物、Dalibor Farny氏との出会いです。
彼が作るニキシー管は、芸術品のような大型のニキシー管でした。これは我が社が標榜する「Beyond Ages」=失われつつある技術や、継承が困難な職人の技術を、挑戦的な方法で、世界で唯一の価値あるものとして具現化する、というというコンセプトに合致するものでした。

the Beginning

YATAGALLASブランドを設立する前、我が社ではポストモダンアートであるJAEGER DOCSON(イェーガー・ドクソン)を作成しました。
JAEGER DOCSONは所有する人と、それに連なる膨大な人の営みを刻み続けるポストモダンアートです。
世界一といわれる宇宙望遠鏡のレンズに採用されている光学ガラスの一体成型品、透明な電子基板、石英で内部構造をスケルトン化したニキシー管という、考えうる最高の技術を結集したJAEGER DOCSONは、1秒1秒を刻み続けるカウンターとして持ち主の営みを記憶すると同時に、先人達の刻んできた歴史や技術を内包する記録でもあります。それこそが「価値」であり「唯一無二の尊いもの」であるということを表現した作品となりました。
JAEGER DOCSONで体現した、「時代と共に埋もれた技術やテクノロジーを本質的価値を捉え直し、再生して未来に伝え続けたい」というDNAを継承すべく、YATAGALLASがはじまりました。

NIXIE History

ニキシー管とは、真空のガラス管に数字をかたどった電極を配し、その電極に電流を流して数字を光らせる放電管です。
グロー放電により火色(ひいろ)に光る文字は視認性が良く、表示速度が早い、発熱量が低いなど、発明当時は画期的なプロダクトでした。
1950年代に登場し、数値ディスプレイとして電子計算機や電圧計、周波数計測器などのエンジニアリングの世界から、自動販売機、タクシーメーターなどの業務向け機器、さらには株価表示版や、空港の電光掲示板など大型ディスプレイの用途で使用されました。
民生用でも高級ステレオ機器や卓上電卓など、様々なシーンで利用されていましたが、LCDやVFDなど、より小型で低消費電力のの表示装置の発明により、1970年代にはそれら後継技術に、メインストリームの座を明け渡します。

Discontinued but Re-Birth

メンテナンス用としても需要がほとんどなくなり、ニキシー管は1990年代に生産が終了してしまいました。販売自体は継続されていましたが、その殆どは生産終了前に製造されたデッドストック。
それも小型のものしかなく、大型のニキシー管は入手困難な状況が続きます。
一度は命脈を絶たれてしまったかに見えたニキシー管でしたが、そのやわらかな火色の光の魅力に取り憑かれたエンジニアによって、2011年より大型ニキシー管の再製造が開始されます。エンジニアの名前は「Dalibor Farny(ダリボル・ファルニー)」。
もう世界にはニキシー管を作る工場がほとんどないことに衝撃を受け、自らニキシー管工場を設立しました。

Modern NIXIE

YATAGALLASに使用されているニキシー管は「モダンニキシー管」と呼べるような技術を使用しています。
ニキシー管は構造上、数字の陰極線が重なり合っており、発光している数字の上に発光していない数字の陰極線が被ってしまうのですが、可能な限り美しく各数字が表示されるよう、陰極線の角度や重なる位置を調整しており、「1」などは美しく発光させるため、陰極線を「2本」配置するなどの工夫を施しています。
また、製造時に真空管に封入するガスの分量をコンピュータ制御で微細に調整することで、独特の火色を実現。
まるで焚き火を見ているような心持ちで、数字の移り変わりを眺めることができます。さらには、電流の強弱を調整することで光の明るさを調整でき、設置場所のロケーションに合わせた明るさにすることができます。
ニキシー管を発光させる回路は、デジタルでは無くアナログで再設計することで、LEDのように高速で明滅を繰り返すことがなく、ロウソクのように灯り続ける、柔らかい光を実現しています。

Body

筐体は3種類をご用意。材料の選定、加工、研磨、塗装、組み立てと、モデル毎に熟練の職人が1点1点手作業で仕上げた妥協のない品質を誇っており、お客様がご利用になるロケーション、シチュエーションにあったモデルをお選びいただけます。
基盤にはシリアルナンバーが入ったプレートを取り付け。電子基板を保護する内天板に、当製品のシンボルである八咫烏(ヤタガラス)を刻印するなど、細部までこだわり抜いた作りになっています。